2016年11月14日月曜日

刑事コロンボにはまる

今更ながら刑事コロンボを楽しもうと考えました。

まず第1作の殺人処方箋です。
原題はPRESCRIPTION : MURDER

PRESCRIPTIONは処方
MUEDERは殺人

原作、脚本 リチャード・レヴィンソン&ウイリアム・リンク
監督・製作 リチャード・アーヴィング

主要キャスト

  レイ・フレミング    ジーン・バリー
  ジョーン・ハドソン   キャスリーン・ジャスティス
  キャロル・フレミング ニナ・フォック

ストーリー

  精神分析医のレイ・フレミングは彼の患者である映画女優のジョーン・ハドソンと愛人関係にあります。

 妻のキャロルは、
 彼の浮気を許さないだけでなく、彼の財産を差し押さえ、その上で離婚し、
彼の社会的地位をなくさせる、
 とまで言います。

 危機に陥ったレイは、殺意をいただき実行のため妻をメキシコ旅行へと誘います。

一方、レイは愛人のジョーンには
 妻を殺害するから、アリバイ作りのために妻の役を演じてほしい
とあらかじめ頼んでありました。

 メキシコへ旅立つ直前、レイは妻を殺害し、強盗に見せかけるための工作をします。
ジョーンは、レイと一緒に「フレミング夫人」として搭乗手続きをし、
飛行機内で喧嘩を演じ、フレミング夫人の生存を印象づけるのでした。

 
こうして一見、完全犯罪になるかと思えた事件ですが、
コロンボが見事に解決します。

コロンボの疑問は、
 レイが旅行から帰ってきたときに、家へ黙って入ってきたことでした。
妻が居ると思われる家に帰ってきたのですから、
 「ただいま」とか何とかいうのではないかということです。
また、行きの荷物の重量と帰りの荷物の重量にかなりの差があることも気になっていました。


奥さんのことを話しながら捜査を進めるところや
一見ショボク見えることを逆手にとって、相手を油断させようとするところなど、
コロンボ・シリーズの原型ができあがっています。

一方、髪の毛はモジャモジャではなく、
スーツやコートも割とパリッとしていて、
まだ、完全に形が整っていないのも興味深いです。

細かい点では、スマートさを欠ける追い込み方ですが、
精神分析医の原則を使って解決に導くところや、
殺人もいろいろはアクシデントやハプニングが起こり
予定通りにいかないところなど、
人気が出ることが不思議でない点が多々あります。

最後に、レイはジョーンが手袋をクリーニング屋に出し忘れたことを責めて
But  we went over it.
How many times did I tell you?
と念入りに手順を練習したことを言っています。

ところが、よく見ると手袋は旅立つ直前に渡しています。
つまり、手順には含まれていなかったのです。

上手の手から水がもれ、
といったところですか。

 

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