1968年11月の作品
サブ・タイトル
1. 狙撃者は!?
2. 英国情報部
3. ウッドペッカ―
4. 大金庫タイムアウト
5. きつつきに別れを
ストーリー
まず、ゴルゴ13がハンブルグの売春宿で女を殴り、半死半生にしてしまうところから始まります。
この後、ゴルゴ13は脱走し、東ドイツの高官を殺害します。
ただ、このエピソードはゴルゴ13という人物を読者に紹介する役割を果たすためのもののように
思えます。
さて、話が本筋に入って行きます。
今回の依頼者は、英国情報部。
ターゲットは、ベルンハルト・ミューラーという男。
この人、元ナチスの親衛隊長だったのですが、整形手術で顔を変えて、
スイスに住んでいます。
彼の警戒は厳重で、家の外には一歩も出ずに、
日光浴さえ防弾ガラスに囲まれた屋上でするようです。
報酬は16000ポンドだと思われます。
8000ポンドを前金として払おうとして、ゴルゴ13から拒否されています。
支払いは現金。
依頼場所はポルトガルのリスボン。
スイスでゴルゴ13の手伝いをする英国諜報部員のコードネームはウッドペッカーという女性。
まず、ゴルゴはセスナ機でミューラーの家の屋根を壊します。
そののち、屋根の修理屋に変装し、忍び込むための細工をほどこします。
大金庫内からターゲットを狙撃します。
狙撃が成功したことを聞くと、イギリス情報部はゴルゴ13を始末しようとしますが、
失敗に終わります。
さて、この作品は、最初だけあって、ゴルゴ13のキャラクターが確定していません。
とにかく、よくしゃべります。
冗談さえも言います。
ウッドペッカ―に呼びかけるときに、
「美人のアシスタントくん、・・・」と言ったり、
前払いの報酬を受け取って
「領収書はいらないだろうね?」
といった調子です。
さながら、ジェームス・ボンドみたいです。
また、依頼者から椅子を勧められると、簡単に腰かけようとします。
まだ、キャラクターの設定が固まっていないための愉しみが豊富です。
最後に、ゴルゴ語録
「人を殺す時には
つまらんおしゃべりをしているひまに
引き金をひくことだ」
0 件のコメント:
コメントを投稿